CentOS7でシングルユーザーモードで起動する方法
ここではCentOS7でシングルユーザーモードで起動するための手順を紹介します。
rootのパスワードを忘れた場合やSELinuxの設定を間違えてCentOSが起動しない場合(私はこれが多い・・・)に復旧手段として有効です。
※CentOS6とは手順が少し違います
シングルユーザーモードとは?
Windowsでいうとセーフモードに当たります。主にシステムのメンテナンスやトラブルの復旧の際に利用するモードです。
必要最小限のアプリだけを起動し、パスワードなし管理者(root)アカウントでログインします。
シングルユーザーモードで起動する手順
OSを起動する
以下のようにカーネル選択の画面になったらでキーボードの「e」を押して「編集モード」に入ります
GRUB2の設定内容(/boot/grub2/grub.cfgファイル)が表示される
※Escキーで前のカーネル選択画面に戻れます
そのファイルの下の方のlinux16から始まる行を編集します
赤枠行の「ro」以降の内容を削除して以下に書き換えます。
rw init=/bin/sh
ここでの入力はいつものホットキーなどは使えないので地道に手入力していきます。英語キーボード認識なので「=」は「^」キーで入力します。
ここで編集した内容は今回だけ使用されるもので保存されません。毎回この編集をする必要があります。
入力が完了したら「Ctrl+x」で起動させます。
シングルユーザーモード起動
起動すると以下のようになります。
ここで各メンテナンスやトラブルの対応などを行います。
ルートのパスワードを忘れた場合
# password root
SELinuxの設定を間違えた場合
通常モードで起動する
メンテナンス作業が完了したら通常モードで起動させます
#exec /sbin/init
起動しないなどの原因が解決できていれば、これで今まで通り通常起動します。
おつかれさまでした!
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